統計学的検定で有意差がなかった時の結論

有意差がなかったら同じと言えるのか?

結論、有意差がなくても2群に差があるとは言えない

なぜか?

統計学的検定の原理は「背理法」だからです。背理法とは、ある主張が成り立つと仮定した上で、その仮定が矛盾を導くことを示すことで、その主張が真であることを証明する方法です。

例えば、2群の血圧の差を検定したい場合、1 mmHg、3 mmHg、5 mmHgはどこから「差がある」と言えるのでしょう?

この時、「差がないことを否定」することで「差がある」と結論づけるのが統計学的検定の原理です。

世界的雑誌「Nature」も間違いを指摘

791の論文のうち約51%に統計的解釈の間違いがあることが指摘されました。

リンク:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/26/news112.html

誤用して使われている例としては、被験者背景で検定を行った結果に有意差がないから、「2群で背景は同じ」としている場合です。

この場合は、「2群に有意差は見られなかった」と書くのが無難です。

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