Radiomics(ラジオミクス)

Radiomicsとは、Radiology(放射線医学)とomics(多量の情報を系統的に扱う科学)を組み合わせた造語です。具体的には、X線、CT、MRIなどの医療画像から数値データを抽出し、それらのデータを統計的に解析して、疾患の特徴や進行度、治療効果などを評価に役立つことが期待されています。

Radiomicsのアプローチは、似たような画像を比較し、微細な特徴の違いを数値化することに重点を置いています。これにより、人間の目では見分けが難しい微細な変化やパターンを捉えることができます。例えば、腫瘍の形状や密度、境界の特徴などを数値で表現し、それを解析することで、その腫瘍がどのような性質を持っているかを詳しく知ることができます。

Radiomicsの利点は、非侵襲的で、大量の情報を得ることができることです。これにより、個々の患者の病状をより詳細に理解し、適切な治療法を選ぶ一助となる可能性があります。また、機械学習や人工知能(AI)と組み合わせて使うことで、より正確な予測や診断が可能となることも期待されています。

つまり、Radiomicsは医療画像から取り出したデータを分析し、疾患の特性や進行度を数値で評価する方法であり、より精密な診断や治療の指針を提供する手法です。

また、Radiomicsと似た概念で、Radiologyにgenomics(遺伝子科学)を組み合わせたRadiogenomics(ラジオジェノミクス)という造語もあります。これは遺伝子情報も加えることで、さらに診断効率の向上が期待できる手法です。

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